「サックスを吹きたい。 」
今世界中で活躍しているプロのサックス奏者も最初はそんな思いからサックスを手にしました。
この“Sunny”はそんな最初の一歩を踏み出す“初めてさん”にも使っていただきやすい様に考え、デビューいたしました。
楽器を始めるにあたって一番大切なのは「始め」なのです。
このSunnyにはこれからサックスを始めたい、そんな方に必要な「始め」の要素が詰まっています。
世の中に全ての方にとって完璧なサックスというのは存在しません。
例えば、一般的なビギナー向けのサックスは音色の奥深さを犠牲にして音の出しやすさを優先して設計と製作を行なっていることが多いです。
逆に上級者向けの高級なサックスは若干吹き込んだ際の息の抵抗感が生まれますが、音色の奥深さ、細かいニュアンス表現のし易さがずば抜けて高くなる、そんな問題があります。
これらの問題を解決すべく吹き易さと音色の良さを追求した新しいサックスを世に送り出すために製作されたのがこのSunnyです。
Sunnyでは管体の設計とネックの設計を分けて考え、音色の豊かさ、音楽的な感情表現、吹き易さの3点のバランスを取ることに成功しました。
このSunnyの最大の長所は『吹き易さと音色の深みの両立』
課題の解決となったポイントは、
・ネックの全長とテーパーの具合
・管体の設計と材質
・ブラステックの職人の手仕上げによる高精度のトーンホール
こちらの3点でした。
製作を進めていくにあたってネックと管体の設計の相性は音の響きと音程に大きな影響を与えることが判明しました。
ではどのような設計が好ましいのか?
普段から有名な一流ブランドの楽器を販売、調整している私たちはそのヒントを既存の評価の高い楽器の中から見出すことができました。
高級モデル、そして入門モデルそれぞれの利点から新たな設計を見つけ出したのです。
これによって吹き易さと音色の良さについては大きく前進することができました。
最後の問題はトーンホールの精度への挑戦でした。
トーンホールは楽器本体に開けられている穴のことです。
サックスはこれをキイパッドで塞いだり開けたりして音を変えていきます。
このとき如何にトーンホールからの息漏れを少なくするか?
というのがトーンホール加工の課題であり職人の腕の見せ所なのです。
市場の安価な楽器では人件費を削減するためにトーンホールの精度を追及することは倦厭されます。
しかし私達はこのトーンホールの精度を高め、ビギナー向けの楽器でありながらも表情豊かな音楽表現を可能にするサックスの製作に成功したのです。
これでニュアンスのつけ易さ、特に小音量での演奏、吹き込んだ際の抵抗感が圧倒的に向上したのです。
これらがSunnyが初心者に適したモデルである由縁です。
初めの楽器が音楽を演奏する、サックスを学ぶ事に適しているものでないと初めの一歩は大変重いモノになってしまいます。
今は安価な楽器が市場に溢れています。
しかし、悲しいかなその中にはサックスとしての機能を満足に果たしていないものが多く、サックスを楽しむという本質を遠ざけてしまっているように感じます。
そんな現状を覆すために製作したのがSunnyです。
これからサックスを始めたい。
エントリーモデルでもしっかりしたものが欲しい。
ジャズやPOPSを吹くのに適したブライトでありながらも味のある楽器が欲しい。
そんな方々の願望を叶える新しいサックスです。
Sunnyはエントリー・スタンダードクラスのサックスの新基準です。